宮下さゆり
「テーブルはステージになる」

2014.5.17 - 6.14

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Artist:
宮下さゆり >>
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Artist's Statement
今回の個展では、2009 年から継続して制作している「テーブルはステージになる」というシリーズの新作を発表します。このシリーズの画中に描かれるのは、テーブルとその表面に映された手影絵です。テーブルはタブロー（絵画）と語源を共にし、影は絵画の起源と神話に伝えられており、絵の中に描かれた絵を描くという構造になっています。
絵画を見るということは、イメージという幽霊のように捉え難い存在を垣間見ることができる経験だと思います。手影絵の鳥が本物の鳥ではなく、あくまで鳥のように見える実体のない何かであるように、イメージとは「〜である」という世界からは外れた、「〜ではない」「〜でもない」という否定語によってしか語れないネガティブなもの（影）ではないでしょうか。私は手影絵という人の手でつくられたイメージを画中画であるテーブルの上にのせ、絵画が画家によって「描かれたもの」であることを見せることで、絵を見る人の眼に幽霊があたかも存在しているかのように見せるのではなく、イメージという幽霊が見えるようにしたいのです。
宮下さゆり
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