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小林耕平キュレーション
「りこうなハンス」

2014.11.15 - 12.28
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Artist:
池田武史
「叩きまくり刻みまくる、人のスケールを超えた音も悲鳴もあげない対象に対し、か なり正確に、破壊寸前まで、確かなものが現れるまで止めない、いや止められないプ ログラムなのだ。(小林耕平)」

長谷川弘嗣
「我々が想定している外部生物というのは、すでに我々の想像力と仮定によって規 定されている。何万年もかけて変容する奴らの胎動を、彼の悪魔の手つきはいとも 簡単に呼び起こしてしまう。(池田武史)」

水戸部七絵
「捉える対象は金魚すくいのポイのように脆く、その手段は金魚のように掛け合わされ、イメージになりきれない物質としての絵具が垂直面にしがみつく。(小林耕平)」

飯田Jennifer桃子
「博学な女はいつもころころと思考を変え、常人とは別の作家人生を進むつもりらしい。しかしアウトサイダーに分類されることを避けつつ、驚くほど正統な絵画を描いている。(水戸部七絵)」

金子浩久
「金子マジックと呼ばれるほどカラーの技術に長けていてアフターケアまでばっちりの ファビュラスな美容師です。彼の凄さは私の髪を見て貰えれば一目でわかると思います。(飯田Jennifer桃子)」
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Exhibition Statement

今回の企画はグリム童話の『りこうなハンス』という話を基に展覧会を構成します。この童話では、登場人物の行動ま たは会話が、文章構成によって条件づけられています。文章構成という、登場人物において決して気づくことのないレ ベルの階層があるゆえに、そこでの会話や行為において飛躍が起きても、誰もそのことに躓くことなく状況は進んで行 きます。読者は、登場人物の誰に視点を置くかによって、ハンス「りこう・ばか」、グレーテル「贈与」、おっかさん「忘 却・指示」など、他人と関係を結ぶうえでの主題が変わります。このような構成を、今回のキュレーション、そして展 示に至るまでの経緯と重ね合わせることで、参加者全員がそれぞれ異なる主題で全体を捉えることができると考えまし た。キュレーションは小林が参加作家全員を選ぶのではありません。まず小林が一人目の人または作品を推薦し、その 人もイチオシの人または作品を選びます。紹介を重ねることで、この企画全体のメンバーが決定されていきます。また、 参加作家、ひとりひとりの活動を記録した映像も作成します。その映像では、小林は「りこうなハンス」を媒体にし、 それぞれの人の活動におけるテーマについて話を伺います。「りこうなハンス」の読者と同様に、この展示を鑑賞され る方も、「なにかおくれよ」なのか「今度はうまくおやりよ」なのか「なにかいいものもってきたの?」など作品との 関係を変えることで、この展示の登場人物になれるかもしれません。
(小林耕平)
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協力:山本現代
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